知内で特産野菜を教材に食育
【知内】知内町内の農家の主婦が児童に家庭料理や地域伝統料理などを紹介し、食の大切さや古里の特産品の魅力を紹介する教育事業が12月12日、知内公民館と近くの知内小学校(大澤照雄校長、児童206人)で初めて行われることになった。ニラやトマト、ジャガイモ、長ネギ、カボチャなどの特産野菜を“教材”に、農家のお母さんたちが熟練した腕でご馳走を振る舞うユニークな試み。「食育」をテーマに子どもたちの健やかな成長を願い、地域健康づくりの一層の充実を目指す。
新函館農協知内基幹支店(松岡守支店長)の女性部(笠松悦子部長、63人)が企画。毎年この時期に開催される創作料理コンテスト「農村生活工夫展」が今年で30回目の節目を迎えることから、「自分たちの経験と知恵を生かした取り組みで、地域貢献を図ろう」と部員同士でアイデアを重ねた。
メンバーと児童が互いに料理をつくり、味見をして親ぼくを深め、専門家を招いた健康講演会も予定。26日の部会で概要を正式決定した。当日は同小調理室で6年生43人がジャガイモとデンプンで郷土料理「団子汁」をつくる。レシピは女性部が用意し、調理のこつをアドバイスする。
公民館では過去の同展で入賞した作品の「ニラ肉巻きゴマフライ」「ニラのりまき」「カボチャプリン」「トマトジュース入り牛乳ヨーグルトケーキ」などを部員が調理する。出来上がったメニューを同館講堂に運び、バイキング形式で子どもたちと一緒に食べる。
午後からは部員を対象に健康講演会が開かれ、町給食センター職員で栄養教諭の馬場てる子さんと保健センター栄養士の西田幸子さんが講師となり、大豆料理などの実演で栄養面と味付けの一工夫を紹介する予定だ。
同女性部は2日に町保健センターで事前料理講習会を開き、子どもたちに振る舞う創作料理の調理の確認などを行う。笠松部長は「主婦ならではの知識と経験を伝えることは古里の発展につながるはず。児童が郷土料理を覚えて、各家庭で作れば家族との触れ合いにもなる」と話している。
提供 - 函館新聞社
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