函館出身の演歌歌手・暁恵さんがデビュー10周年コンサート
函館出身で演歌歌手の暁恵(あかつきめぐみ)さんは24日、カフェ・ペルラ(元町18)でデビュー10周年記念コンサートを開いた。これまで研さんを積み重ねてきた演歌を熱唱したほか、節目を機に挑戦を重ねる決意をした歌謡曲、ポップスを披露。「古里のファンの温かい声援に勇気づけられた。これからはジャンルにこだわらず、大好きな歌の世界で頑張っていきたい」と意欲を話し、満員の観客から拍手を受けていた。
暁さんは幼少時から地元のカラオケ大会などで活躍し、NHKのど自慢チャンピオン大会出場をきっかけに、函館大妻高卒業後に作詞・作曲家の故中山大三郎氏の内弟子となり、98年に本名の田村恵でデビュー。2003年に暁恵と改名し、これまで3枚のシングルをリリースしてきた。中山氏が亡くなった05年前後には、看病のためマイクを握れなかった時期もあったが、現在は歌手活動に加え、芝居やものまねにも挑戦するなど精力的に活動範囲を広げている。
今回のコンサートは、昨年6月の金森ホール以来、単独ステージとしては2度目。「前回は最初から最後まで緊張ばかりだったが、今回はリラックスして楽しむことを目指した」と話すように、終始明るいムードで、美空ひばりや森晶子などの演歌のほか、杏里の「オリビアを聞きながら」やホイットニー・ヒューストンの「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ユー」まで多彩なジャンルの作品を歌いこなし、見事な歌唱力で観客をうならせた。
暁さんは「以前は演歌以外を歌うことに抵抗があったが、新たなジャンルに挑戦することで自分の可能性を探ってみたくなった」と明かす。さらに、今年からは函館出身で東京で活動する音楽出版社長の河村悦郎さんにプロデュースを依頼。河村さんは「演歌にとどまらず、表現者としての暁さんの個性を発揮できる新曲を、来年中に発表したい。将来的には暁さんを目標にして函館から多くの歌手が誕生するような存在になってほしい」と大きな期待をかけている。
さらなる飛躍に向かう暁さんは「この10年間、辛いことも少なくなかったが、歌うことをやめようと思ったことは一度もなかった。古里のみなさんが温かく応援してくれる限り、いつまでも歌い続けたい」と熱く語った。
提供 - 函館新聞社
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