委託料返還求める方針…貿易センター 不正経理問題
函館市議会経済建設常任委員会(小山直子委員長)が26日に開かれ、市は第三セクターの「函館国際貿易センター」(社長・谷沢広副市長)に委託しているポートセールス業務と、港町ふ頭コンテナヤード施設の管理について委託料の一部返還を求めていく考えを明らかにした。
ポートセールス業務は、同社の元専務(70)が主導した不正経理問題に関連し、元専務らがサハリンへのチャーター便に無料で搭乗したにもかかわらず、2005年、07年度に各1回、計約9万5000円の航空運賃を不正に受け取った。
同ふ頭コンテナヤード施設の管理は、同社が06―08年度に市の指定管理者として業務を受託。委託料は年間約2200―2400万円で、今回の問題発覚を受けて市が調査したところ、06、07年度に冷凍コンテナで使用した電気代が、当初の算定額より年間約400万円少ないことが分かった。
市の高橋良弘港湾空港部長によると、ポートセールス業務の旅費に相当する分は全額の返還を求める一方、コンテナヤード施設管理については「取り扱うコンテナの数が想定より少なかったことによるものなので、全額返還とはならない」とし、今後庁内で対応を協議していくという。
この日の委員会では、プール金の一部を出費して05、06年に同市内のホテルで開催した同社の新年会に、当時の社長だった元助役をはじめ、派遣職員や市職員が出席していたことも判明。会費の全額を会社が負担していたか、一部を個人負担していたかなど、市の聞き取り調査では対象者の記憶があいまいで意見に食い違いがあるという。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。