10月の函館港貿易概況 輸出3カ月ぶり減

 函館税関は25日、10月の函館港貿易概況を発表した。輸出は国際商品市況の下落で鉄鋼のくずが大幅に減少したため、前年同月比75・4%減の1億5500万円と3カ月ぶりのマイナス。輸入は石炭の価格高止まりや魚介類・同調整品が増えたことから、同18・3%増の12億3700万円と2カ月連続のプラスだった。

 輸出の品目別では、主力の船舶がゼロ。韓国・香港向けの鉄鋼のくずが全体の約8割を占めたものの、同67・0%減の1億2100万円だった。海外需要の冷え込みに伴う相場の下落が主因とみられる。魚介類・同調整品は前年にあったカナダ向けのサケ(200トン、1億1900万円)が全減し、全体の数字を押し下げた。

 輸入は石炭が数量で同8・6%減だったが、額では同21・8%増の4億3900万円と堅調。小麦・メスリンも数量で同16・7%減、額で2・4%増と依然として価格の高止まりが続く。サケ・マス(前年同月比15・3倍)やイカ(同6・6倍)、ニシン(全増)などの急伸で、魚介類・同調整品は全体で同54・8%増の4億8600万円だった。

 同税関管内(道内と青森、秋田、岩手の東北3県)では、輸出が北米向けの自動車の部分品(自動無段変速機など)のほか、オランダ向けの事務用機器、クウェート向けの加熱・冷却用機器などの一般機械が大幅に増加し、同13・3%増の633億1100万円と4カ月連続のプラスで過去2位を記録。輸入は原・粗油や石炭、トウモロコシの価格高騰が続いていて、同31・5%増の1881億200万円となり、今年に入り10月までの累計で昨年実績を上回った。

update 2008/11/26 14:38
提供 - 函館新聞社


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