写真で訴える 松前線の今昔
国鉄松前線廃止、JR津軽海峡線開通20周年記念の写真展「『乗って残そう松前線』から20年」が22日まで、JR函館駅2階「イカすホール」で開かれている。福島町の福島フォトサークル(FPC、川村明雄会長)と北斗市の「こぶし」(中村和雄会長)の合同展。松前線存続運動の一環で行われた写真コンテストの出展作品のほか、廃線後の様子をとらえた現在の写真などが並んでいる。
両団体は「こぶし」の初代会長が福島町出身でFPCのメンバーだった縁などで親交があり、廃線から20年を機に合同展を企画。川村代表は「住民の怒りの気持ちを思いながら、当時の国の施策を写真で見てほしい」と話す。
写真コンテストは1983、84年に松前、福島、知内、木古内の4町でつくる松前線存続期成会が主催。今展には出展作品の一部の約140枚が展示され、「廃止反対!」のたすきや鉢巻きを付け、子どもからお年寄りまでが参加した存続運動を振り返る。現在JR津軽海峡線を走る特急「白鳥」、道新幹線開業に向け搬入されたレール、JR函館駅行きのバスを待つ住民などをとらえた廃線後の写真で現在の情景も伝えている。
会場を訪れた函館市深堀町の元教員、杉渕正洋さん(67)は「教員時代は福島、松前町にお世話になり、昭和40年代前半の松前線は満員だったのを覚えている。写真を見て失われた懐かしい風景が思い出される」と見入っていた。午前10時―午後5時(最終日は同3時まで)。
提供 - 函館新聞社
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