待望の新メンバー 福島小4年・山田、石岡さん…福島町松前神楽保存会
【福島】郷土芸能の継承・普及で地域を盛り上げる「福島町松前神楽保存会」に新メンバーが加わった。福島小学校4年松組の山田歩菜(あゆな)さん(9)と同級生の石岡芽衣さん(9)で、2人は「きれいなみこさんの姿に憧れた。優雅な舞を踊ってみたい」と意欲的だ。待望の後継者登場に、メンバーの福島大神宮の常磐井武典宮司(34)らは「大歓迎!。これから一緒にけいこを積んで古里の伝統を守っていきたい」と喜んでいる。
松前神楽は300年以上続く伝統神事で、祝い事や節目に花を添える演出として、古くから住民に親しまれてきた。神職のみが神楽を奏上する地域が多い中、福島では「地域一丸で継承に努めることに意義がある」と、今年5月に急逝した同神宮先代宮司の常磐井武宮氏が町民に呼び掛け、伝統継承に努めてきた経緯がある。
現在は小学生から年配者まで12人が活動に汗を流している。毎年秋のソバ畑で行われる収穫を祝う舞は風情ある光景として人気だ。
山田さんと石岡さんも松前神楽を目にする機会が多く、女性が優雅に舞うみこの姿に憧れを抱くようになったという。保護者を通じて常磐井宮司に入会を申し入れ、10月上旬にけいこの様子を見学。16日夜には山田さんが代表で訪れ、「これからお世話になります。よろしくお願いします」とメンバーにあいさつをした。
小学6年からみこ役を担当する福島中3年の田中真実さん(14)と笹井奈保さん(15)から扇子の持ち方などを教わると、山田さんは笑顔を見せていた。
2人と同級生の中塚隆太朗君(10)は「仲間が増えてうれしい。僕もけいこを頑張りたい」と声を弾ませ、馬躰一広さん(63)は「孫のようでめんこい(かわいい)。若いから振り付けの覚えも早いし、本当にうれしい」と目を細めていた。
新人2人の初舞台は、来年5月の連休時期に行われる殿様街道ウオーキングになる予定。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。