道南の道路網 早期整備を…リレーシンポ 地元代表5人が議論
北海道のみちづくりを考えるリレーシンポジウム「道南の『道づくり』2008」が17日、ホテル函館ロイヤル(函館市大森町16)で開かれた。約350人が参加し、2015年度までの北海道新幹線開業を契機とした地域振興を目指し、基調講演やパネルディスカッションを通じて、渡島・桧山管内を取り巻く交通ネットワークの早期整備に向けて士気を高めた。
北海道高速道路建設促進期成会(会長・高橋はるみ道知事)、北海道縦貫自動車道建設促進道南地方期成会、高規格幹線道路函館・江差自動車道早期建設促進期成会、函館広域幹線道路整備促進期成会(以上会長・西尾正範函館市長)の主催。
西尾市長は「国土交通省で進める道路整備に関する中期計画の見直しに対し、地域住民の意見を反映させていけるよう鋭意取り組んでいかなければならない。先行きは不透明だが、地域にとっての道路の重要さを訴えていく決起集会と位置付けたい」とあいさつした。
基調講演では室蘭工大の田村亨教授が「道南を活性化する地域戦略と道路の役割について」をテーマに、「国は費用便益基準のみで道路整備の必要性を評価しているが、地域として一枚岩になることが重要」と指摘した。
地元の経済や観光業界などの代表者5人によるパネルディスカッションで、大沼観光協会の渡辺邦浩副会長は「通過点とならないように、きめの細かい情報発信が必要」、木古内消防署の大坂満署長は「経済効率だけでなく、人間の命の尊さを優先した安全・安心な道路づくりを求めたい」などと訴えた。
提供 - 函館新聞社
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