ロープウェイ市民感謝祭、無料開放 山頂にぎわう

 函館山ロープウェイ(函館市元町19)で16日、「2008市民感謝祭」としてロープウエーが終日無料で開放された。創業50周年を記念した50円カレーライスの提供や景品が当たるクイズラリーなどもあり、朝から大勢の家族連れや観光客らが片道3分間の“空中散歩”を満喫した。

 同祭はクリスマスファンタジーの協賛事業「西部地区サンクスラリー」(実行委主催)の一環。午前10時の始発前から山麓(さんろく)駅を取り囲むように300人余りの長い列ができ、急きょ運行を15分繰り上げた。1000食限定の50円カレーも午前11時には整理券を配り終える盛況ぶりだった。

 日中はあいにくの曇り空だったが、気温は高めで山頂からの視界も良好。カレーや飲み物が振る舞われた展望台のレストラン「ジェノバ」には利用客が殺到し、窓際の特等席は終日埋まっていた。席に着くまで2時間並んだ北斗浜分小1年の三好汐令央(せりな)さん(6)は「おいしくておかわりしたい」と声を弾ませていた。

 函館山ロープウェイは1958年11月15日、前身の「函館観光事業」が31人乗りのゴンドラで営業を開始。85年に第三セクター化され、88年には125人乗りの大型ゴンドラに切り替わった。運行開始以来の輸送人員は約4000万人。石井直樹社長は「市民や観光客に支えられ半世紀を迎えられた。今後も安全運行を最優先に、2015年の北海道新幹線開業までにゴンドラなども更新したい」と話している。

update 2008/11/17 13:42
提供 - 函館新聞社


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