定置網イカ漁好調…南茅部地区

 函館市南茅部地区の定置網にマイカが入り始め、浜が活気づいている。南かやべ漁協(鎌田光夫組合長)によると、1週間ほど前から一日に300―500トンほど入るようになり、漁業者の表情も明るい。昨年は刺し網などを含め、年末までに1万7300トンの水揚げがあった。漁業者は「サケ漁が落ち込んでいる分、今年も主力のイカでカバーしたい」と期待している。

 尾札部漁港では連日、網起こしした漁船からイカやイワシ、サケなどが水揚げされ、魚種ごとに魚箱に詰めて出荷する作業が続いている。マルシチ村上漁業の村上大平社長(39)は「今年は昨年より1週間から10日ほど早くイカが入ってきた。揚がるときは一日で100トン以上あり、年間漁獲高の半分以上を占めることもある」と話す。14日は約50dの水揚げがあり、仕分けする漁業者からは「バッチリよ」と威勢の良い声が聞かれた。

 イジルシ佐藤漁業の宝清丸も連日、イカやサケ、イワシなどの水揚げがある。佐藤知寿船長(36)は「13日は120トン、14日は40トンのイカが揚がった。昨年から見れば少ないが、サケが良くない分、このまま好調な漁が続いてほしい」と話した。

 南茅部のイカ漁はかつて、それほど多くはなかった。同漁協によると、06年は6200トンだったが、07年は3倍近い1万7300トンまで増えた。今年は13日に今季一番の漁となり、漁協全体で1130トンまでになり、値崩れ防止のため水揚げを制限した。

 噴火湾のイカについて道立函館水産試験場は「例年、この時期には結構とれている。豊漁だった昨年は年末まで漁が続き、海水温が高かったため本来は南下するイカが遅くまで残っていたことが考えられる。今年も昨年同様となるかどうかは分からない」と話している。

update 2008/11/16 11:24
提供 - 函館新聞社


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