日新中、サケ「とば」作りに挑戦

 函館日新中学校(鈴木利春校長、生徒32人)の全校生徒が14日、函館市浜町の戸井漁港荷さばき所で戸井産のサケを使った「とば」作りに挑戦した。学校長の裁量で特色ある取り組みを進める市教委の「知恵の予算」を活用した同校独自の活動。生徒らは地元漁師に“弟子入り”し、サケをさばく作業に汗を流した。

 同校では地域の資源や人材を活用しようと、7月には建築士を講師とした「あずまや」作りを実施。今回は身近な海産物加工体験として、普段できない魚1匹を丸ごとさばき、とば作りの製造過程を学ぼうと初めて企画した。

 戸井漁協(森祐組合長)が協力し、同漁協の上野強常務が組合の事業概要などを説明、漁師の佐々木巖さん(68)が日ごろの仕事について話した。

 その後、生徒たちは早速サケをさばく作業に挑戦。佐々木さんら組合員の指導を受けながら、3.5キロ前後のサケの腹を包丁で切り、内臓などを取り除いた。始めは恐る恐る魚に触っていたが、慣れると楽しみながら懸命に取り組んでいた。さばいたサケは水で丁寧に洗い、番号札を付けて塩水に付けた。開始後約1時間半で約90匹をさばいた。

 3年生の若山結奈さん(15)は「作業はどれも難しかった。普段食べている魚が苦労して作られてるのが分かった」、両親が漁業を営む1年生の石田勝春君(12)は「エラを取るのに苦労した。親はいつも大変だと思った」と話していた。サケは今後冷凍し、12月ごろに同校敷地内で寒風にさらして干す。来年2月ごろに完成する予定。

update 2008/11/15 10:40
提供 - 函館新聞社


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