小中学校配置基本指針素案、意見募集に3件のみ
函館市教育委員会は13日「函館市立小・中学校の配置についての基本指針(素案)」に対するパブリックコメント(意見募集)と地域別懇談会の結果を市議会総務常任委員会(井田範行委員長)の委員協議会に報告した。委員からは、同市の新総合計画との整合性を求める意見や、参加者が少なかった事から意見募集のあり方を問う質問が相次いだ。
同計画は、少子化を背景にした学校の小規模化問題に対応しようと立てる。素案では小中学校の望ましい規模などが示されている。意見募集はホームページなどで6月上旬から7月上旬までの約1カ月間実施。地域別懇談会は10会場で合わせて96人が参加した。
意見募集で寄せられたのは(1)再編を進めるに当たっては保護者の声を十分に聞いて(2)小規模校でも長い歴史の中で地域の核になっている学校もあるので十分配慮して(3)1学級当たりの定員を25人名程度にして―の3件のみ。
これに対し松尾正寿氏(新生クラブ)は「意見が3件しかないのは悲しいこと」と意見。(3)の返答に財政面から「難しい」という考え方を示したことについて斉藤佐知子氏(民主・市民ネット)は、「今の市長は教育に力を入れている。もう少し慎重に検討する必要があったのではないか」とした。
阿部善一氏(民主・市民ネット)は「市の基本構想にあるコンパクトシティーの考え方は反映されているのか」と問いただした。これに対し多賀谷智教育長は「素案では整合性を持ち全庁的に計画を立てた。案では地域の動きをとらえながら全庁協議を踏まえ進めたい」と答えた。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。