脳外傷友の会全国大会で「りぼん」に活動奨励賞
交通事故の後遺症を抱えながら社会復帰を果たした奥井直実さん(41)と脳外傷友の会「コロポックル」道南支部作業所職員の高島啓之さん(39)=ともに函館在住=の音楽ユニット「りぼん」がこのほど、岩手県で開かれた脳外傷友の会第8回全国大会2008inいわてで「当事者活動奨励賞」を受賞した。道南支部での活動が全国の会員に周知され、2人は「同じ立場の人を勇気づけるパワーになれば」と期待している。
脳外傷友の会は交通事故や脳疾患の後遺症「高次脳機能障害」の家族会。当事者が集う道南支部の作業所で昨年4月に2人が出会い、「りぼん」を結成した。同顕彰制度は今回が第1回で、「2人の活動が多くの人に生きる喜びを与えた」と評価された。
奥井さんは作詞とハーモニカ、高島さんが作曲とボーカルを担当。市内の各種イベントに呼ばれ、活動の場を広げてきた。奥井さんが思いを表現した詞は障害のある人やその家族の励みになっている。
奥井さんは札幌で音楽活動をしていたが、2005年に交通事故に遭い、左手足まひなどの障害を抱えながら今年2月に就職した。15日に札幌で開かれる「道脳外傷リハビリテーション講習会」(実行委主催)に招かれ、事故後初めて札幌で演奏機会を持つ。
「もう札幌で演奏することはないと思っていたのでうれしい」と奥井さん。「本当に戻る時はギターをぶら下げて戻りたい」としながら、新曲「ただいま」を披露するという。奥井さんは「同じ立場の人に『自分も同じだったから大丈夫』と伝えたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。