救助と治療 連携確認…北消防署と函病のチームが初の合同訓練
函館市北消防署は7日、函館市桔梗町の消防総合訓練センターで、集団災害対応訓練を行った。訓練は函館新道で多重衝突事故があり、多数の負傷者が発生したと想定。同署と市立函館病院の災害医療派遣チーム「DMAT」との初めての合同訓練で、事故現場での救助活動と救急治療との連携を確認した。
DMATは専門の研修を終了した医師や看護師らで構成し、災害発生時や多数の傷病者が発生した事故現場などで救急治療、広域搬送などの活動を行う医療チーム。訓練には同チームの医師2人と看護師ら計4人が参加、消防隊員約60人体制で実施した。
暴走車両が複数の人をはね、乗用車との正面衝突事故を起こし、二輪車が1台巻き込まれ、さらにバスとトラックが追突し、多数の負傷者が出たとの想定。通報で駆けつけた消防隊員らは、周囲の安全を確保した上で、負傷者の救助を開始し、負傷程度を現場で判断し搬送の順番を決め、医師が治療の優先順位を決める「トリアージ」を行った。
その後、現場の応急救護所で応急措置を施し、救急車で搬送。負傷者が閉じ込められている車両は、レスキュー隊がドアや屋根を解体し救助するなど、緊迫した訓練を展開した。
訓練終了後、向平博吉消防長は「今後はさらなる連携強化のために、より組織的で効果的な出動が行われるような体制を構築することが大事」と述べた。また、DMATの医師窪田生美さん(32)は「今後もこういった訓練にどんどん参加していきたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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