乙部町ノルディックウオーキング愛好会が発足
【乙部】北欧生まれのノルディックウオーキングの愛好家でつくる「乙部町ノルディックウオーキング愛好会」(生田晃吉会長、会員34人)が発足した。愛好会の旗揚げは檜山管内で初めて。2本のポールを使って歩くことで体脂肪を効果的に燃焼させるほか、足腰の負担を軽くし、冬道での転倒防止にも役立つ。生田会長は「発足を契機に年齢、性別を問わずに多くの人に親しんで欲しい」と、普及に向けて意欲を燃やしている。
ノルディックウオーキングはフィンランド発祥。クロスカントリーのスキー選手が夏場のトレーニングに活用している。スキー用のストックに似た2本の専用ポールを地面に突きながら歩く。足腰に掛かる負担を軽減できるほか、背中や腕の筋肉も使うため、通常のウオーキングより消費カロリーは4割も増え、体脂肪の減少、肩凝りや腰の痛みの解消といった健康効果も期待できるという。
肥満者の割合が全国より高い本道では、冬季の運動不足が大きな問題。道保健福祉部は高い運動効果とともに、季節や場所を問わずに楽しめるノルディックウオーキングに着目し、普及に向けた取り組みを進めている。
乙部町でも2006年から江差保健所と協力し、講習会や健康イベントなどに合わせてPR活動を展開。講習会の受講者は3年間で100人を超え、町内では朝晩、ポールを手にウオーキングを楽しむ住民の姿が増加してきた。
本道のノルディックウオーキングの中心地となっている伊達市大滝区(旧大滝村)でノウハウを学び、指導員資格も取得した上田裕子町民課長補佐は「季節も場所も問わずに楽しめる。“ポール人口”が増える中、住民を中心に愛好会結成の機運が高まった」と発足の背景を語る。
このほど開かれた設立総会では、町健康づくり推進協議会副会長を務める生田さんが会長に就任。今後は月1回の予定で定例会を開き、町内の公園や海沿いの地域などを中心にウオーキングを楽しむほか、町内のイベントへの参加や町外の愛好家との交流を通じて、仲間の輪を広げていく考え。生田会長は「山坂がある場所でも2本ポールがあれば半分の力で歩くことができる。不思議なほどに足腰は楽。女性や高齢者にもすそ野を広げていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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