桧山の森の香り人気です ヒバとモミで手作り石けん 建設業・能登組のネットショップで「蝦夷桧木」を発売
【江差】江差町の建設業・能登組が運営するインターネットショップ「北風家ねっと」では、地場産のヒノキアスナロ(ヒバ)などから抽出した抗菌作用の高い精油を配合した手作り石けんの新商品「蝦夷桧木(えぞひのき)」を発売した。同ショップが取り扱っている「ガゴメ・オリーブ石けん」は全国で人気を呼んでおり、商品開発に携わる同社の能登敏専務は「檜山はヒバの伐採で栄えた地。檜山発の新商品として全国にPRしたい」と意気込んでいる。
石けんは能登さんの妻てるみさんが経営する「手作り石けんの店ケルプ」が製造。「蝦夷桧木」には用途に応じて、洗顔、洗髪、浴用の3種類がある。厚沢部町の建設業・佐々木総業(佐々木俊司社長)が独自開発した蒸留法で抽出した、最高級のヒバとモミの精油を配合した。
ヒバの精油は抗菌作用が高い「ヒノキチオール」の成分を豊富に含んでいる。心地よい森の香りを楽しんでもらおうとモミから抽出した精油も配合した。洗顔用はさらりとした肌触りが特長で、ニキビ予防などスキンケアには最適という。ヒノキチオールは育毛剤などにも活用される成分で、洗髪用は「しっとりとした使用感が好評で、髪の弾力やつやが増す。どの商品も年齢や性別を問わず使うことができます」と能登さん。商品は40日ほどかけて丹精を込めて手作りしているという。
“檜山”にちなんだ新商品の発売にこぎ着けた能登さんは「ヒバの北限で知られる檜山は、寒冷地に多いモミの南限でもある。2種類の針葉樹が出会った檜山らしい商品を考えた。もっと地域の資源を生かして檜山を元気にすることができれば」と語り、従来品とともに全国に発信したい考えだ。
ネットショップでは、ガゴメ(トロロコンブの一種)のエキスを練り込んだオリーブオイルを原料とする手作り石けんを販売している。能登さんは、アトピー性皮膚炎に苦しむ長男のためにと、防腐剤などの合成化学物質を含まない、天然素材だけで作った石けんの開発を独自に手がけた。南茅部産のガゴメをオリーブオイルに漬け込み、保湿成分を多く含んだエキスを抽出することにも成功した。
従業員や知人に試してもらったところ評判も上々で「スキンケアに悩む多くの人に使ってほしい」と、2005年にインターネット上で販売をスタート。評判は口コミで広がり全国から注文が舞い込み、プロのエステティシャンからも高い評価を得ているという。能登さんは「わたしは化学の知識や経験はない根っからの建設屋。子供のためを思って試行錯誤を重ねました」と振り返る。
「蝦夷桧木」は3種類ともに1個1000円。従来品のガゴメオリーブ石けんは600円から。5種類の石けんを小分けした試供品セットを無料配布している。問い合わせは北風家ねっとTEL0139・52・1139。ホームページはhttp://www.kitakazeya.net
提供 - 函館新聞社
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