振り込め詐欺、理美容業者らが客に啓発

 後を絶たない振り込め詐欺被害防止の一環として、道警函館方面本部と函館中央、西署は30日、函館市内の理容、美容、浴場業の各組合に協力を依頼し、詐欺の手口を口コミで広めてもらう取り組みを始めた。約300カ所の店舗で各店主が被害防止アドバイザーとして、ポスターの掲示や被害事例を掲載したチラシを配布し、利用者に注意を促す。函本生活安全課は「一人でも多くの人に詐欺に遭わないように手口を知ってもらいたい」としている。

 協力機関は、北海道理容生活衛生同業組合函館支部(加盟147店、松田利隆支部長)、函館美容業協同組合(同118店、田村孝紀理事長)、函館浴場協同組合(同31店、長南武次理事長)の各店舗。北斗市内では市や民生委員を通じて口コミで情報提供を広げる「JIBAちゃんあんしんネット」の取り組みがあるが、特定の業者組合に依頼するのは道内初の試みで、今後各方面本部管内でも実施する。

 各店舗には「おれおれ詐欺」など主要4手口を記したB3版のポスターのほか、最近管内で実際に発生した「融資保証金詐欺」や「還付金詐欺」の実例を挙げたチラシを作製。全国的に増加している「エクスパック」(郵便事業会社の小型小包)を利用した詐欺も紹介し「現金を入れることは禁止されている」などと、注意を呼び掛けている。

 協力店のうち、函館市柳町の理容店「オーツカ」では、店長の大塚千代昭さん(76)がチラシを客に見せながら、「あの手この手と手口があるから気をつけて」などと声を掛けていた。大塚さんは「古くから来てくれるなじみの客が多いので被害に遭わないように守ってやりたい」と話していた。

update 2008/10/31 12:52
提供 - 函館新聞社


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