シアン化合物検出で伊藤ハム 製品を撤去…道南のスーパーも対応

 伊藤ハム(兵庫県)の東京工場の地下水からシアン化合物が検出された問題で、道南の一部スーパーも該当商品を店頭から撤去し、顧客に対し返金などの対応をとった。

 道南ラルズ(函館市港町1)は伊藤ハムが一部商品の回収を発表した25日、渡島、桧山両管内の16店舗で該当商品3種類をすべて撤去した。売れ筋商品だった「マジ旨(うま)あらびき」は約160パック、「CGC皮なしウィンナー」は53パック、「チーズインカマンベールウィンナー」は5パックだった。すでに2人から返金の問い合わせがあり、対応したという。

 同店の販売担当者は「発見から1か月経って発表されたのは遺憾だ。安全性が確認されたら販売を再開したい」と話した。

 道南で13店舗を展開するグルメシティ北海道(同市湯川町3)も発表後、直ちに同工場で製造された商品を撤去。しかし消費者の反響が大きいと判断、別の工場で製造された商品もすべて同様の措置を取り、計586パックを回収した。食肉担当者は「売れ筋商品だけに店にとっても痛手は大きい」と嘆く。このほかホクレンショップ函館昭和店(同市昭和1)、長崎屋函館店(同市美原1)もすでに撤去済みだ。

 同市内のスーパーで買い物中だった同市の主婦後藤真由美さん(38)は「口にするものなので薬品は不安。今までも扱いがおろそかだったのでは」と話し、一緒に訪れた札幌市のアルバイト後藤佳子さん(42)は「国内の有名メーカーだったので安心していたのに」と憤った様子だった。(宮木佳奈美、新目七恵)

update 2008/10/28 13:26
提供 - 函館新聞社


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