松下さん国交省国土地理院賞2年連続受賞…私たちの身のまわりの環境地図作品展

 【北斗】北斗市渡小学校6年の松下海星さん(12)がこのほど、第18回「私たちの身のまわりの環境地図作品展」(環境地図教育研究会主催)で最高賞となる国土交通省国土地理院賞を2年連続で受賞した。「美しい道」をテーマに同校区内を走る道路の汚れ具合を地図に示し、その調査、表現方法が評価された。松下さんは「2年連続受賞は驚いた。来年も挑戦したい」と喜んでいる。

 同作品展は児童、生徒に環境への関心、野外での観察、表現力を高めてもらうのが狙いで、自分で調査、考えたことを地図にして発表する。今年は全国の小中学校、高校33校から1420点の応募があり、102点が入賞した。昨年は大野川の水の汚れを地図に表して最高賞を受賞。担任の田中佳丈教諭(42)から2年連続受賞の知らせを聞き、「去年の話かと思った」と振り返る。

 道の汚れを粉じんと騒音から分析。夏休みの7月下旬、父純一さん(54)とともに40カ所で数枚の葉を採取し、葉の汚れを水に落とし、ろ過して汚れ具合を調べた。同じ場所で音楽を流し、聞こえなくなるまで何歩歩いたかを測って騒音の程度を調べ、騒音や汚れを点数化し、総合点で五段階評価にした。

 地図は模造紙(79センチ×109センチ)に、クレヨンなどで道路や畑を描き、畑には折り紙で作った農産物を張った。次に模造紙の上に透明のビニールを置き、調査地点に結果を丸印で張り、きれいな順から青、緑、白、黄、赤とし、欄外には調査の結果を付けた。地図を見ると、北海道新幹線建設の工事車両が往来する学校付近など4カ所が赤、道道大野上磯線を中心に14カ所が黄、青は自分が住む同市本郷付近の5カ所しかなかった。松下さんは「予想より汚れていたのでショックだった」と話し、「将来は人に役立つ仕事をしたい」と目を輝かせていた。

 同作品展では函館遺愛中1年の小濱綾花さんが努力賞を受賞している。

update 2008/10/28 13:25
提供 - 函館新聞社


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