市立函館高「おーいお茶新俳句大賞」7人入選
市立函館高校(森武校長、生徒1028人)の3年生7人が、伊藤園新俳句大賞事務局(東京)が主催する第19回「おーいお茶新俳句大賞」で入選を果たした。特に、英語俳句の部では三上しおりさん(17)が2位に当たる優秀賞、佐藤駿介君(17)が4位の後援団体賞に輝いた。入賞した2人の作品は伊藤園のペットボトル飲料のパッケージに掲載されており、生徒や教員らは喜んでいる。
同大賞は商品パッケージを発表の場として開放し、多くの人に俳句を楽しんでもらう目的で1989年から実施。季語など厳密なルールは問わず、感じたことを五・七・五のリズムに乗せ自由に表現する「新俳句」とし、毎年公募している。今回の応募総数は163万5460句。最高賞の文部科学大臣賞は東京の石本イトさん(100)の「百才の笑みこぼしつつ星祭る」が選ばれ、6部門別に入賞作品などが決まった。
1万2091句の応募があった英語俳句の部で、大賞に次ぐ優秀賞8人に選ばれた三上さんの作品は「colored carps/blossom on pond/a dim memory」。直訳は「緋鯉(ヒゴイ)/池の花/おぼろな思い出」。八雲の実家にある祖父手作りの池での昔の思い出を思い浮かべて詠んだ。三上さんは「受賞はびっくり。特に祖母が喜んでくれた」と話す。
同じ部で、国際俳句交流協会選の後援団体賞に輝いた佐藤君の作品は「When our turtle/stops eating anything/winter comes(訳・飼っているカメが/なんにも食べなくなると/冬になる)」。身近な季節の訪れを表現したといい、佐藤君は「まさか受賞するとは。英語の俳句作りも面白かったので、機会があればまたやりたい」と語る。
今回の応募は、同校英語教諭の鈴木勝彦さんが、昨年の冬休みに初めて当時の2年生全員に英語俳句作成の宿題を課したのがきっかけ。全員の作品を応募し、2人のほか、日本語俳句の部で奥山愛美さん、森永隼史君、浅井信君、井上智絵さん、英語俳句の部で遠峯礼子さんが入選した。 鈴木教諭は「短い英単語で素直な気持ちをうまく詠んでいたが、入賞には驚いた。英単語を覚えるきっかけになれば」と話している。
提供 - 函館新聞社
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