貿易センター不正経理問題・元専務が西署に自ら出向き事情聴取

 函館市議会の経済建設常任委員会(小山直子委員長)が21日開かれ、市が出資する第三セクター「函館国際貿易センター」(社長・谷沢広副市長)の不正経理問題について、税理士事務所からの報告を基に審議した。領収書の改ざんや旅費の水増し請求を主導した同社の元専務(70)が、自らが起こした不祥事を説明しようと函館西署に出向き、事情聴取を受けていたことが明らかになった。

 答弁した高橋良弘市港湾空港部長によると、元専務が同署を訪れたのは20日午後。市や議会、市民にこれ以上迷惑は掛けられないとし、自ら訪れ約1時間にわたって事情聴取を受けたという。また、同日までに元専務が不正受給分のうち、流用した約130万円を同社に返還したことも報告された。

 報告の中で、元専務は不正に受け取った金銭を私的に流用し、市職員にその一部を渡したことも明らかになった。市内のホテルで2回開いた慰労の飲食、市職員への報償的な手当などという。

 福島恭二氏(民主・市民ネット)は、市職員が裏金を受け取ったことについて質問。高橋部長は、同社に派遣されていた市職員が自己負担していたガソリン代などの補てん、港湾空港部の男性職員が慰労的な意味合いで現金の入った封筒を受け取っていたことは認めたものの、回数や金額、時期については「明確に記憶していないと聞いている」とした。

 経済建設常任委では、市が提出した中間報告の調査内容は不十分とし、次回委員会に谷沢副市長の出席を求めた。

 西尾正範市長は21日、裏金の一部を市職員が受け取っていたことについて「非常に残念だ。かかわった職員の処分は、港湾空港部からの報告を受けて総務部が適正な対応をしていく」と述べた。

update 2008/10/22 19:36
提供 - 函館新聞社


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