地域一体で明るい町に…佐藤森町長に聞く
【森】19日投開票の森町長選で、10期37年間の長期政権が終わりを告げ、町民は「新生森町」のトップに民間出身の佐藤克男氏を選んだ。前町長が競売入札妨害罪で起訴されるなど、官製談合事件で疲弊したまちは、「しがらみのなさ」を強調してきたフレッシュな新町長がかじを取ることになった。当選から一夜明けた20日、佐藤氏は報道陣の質問に答え、「明るいまちにしたい」と力を込めた。
主な質疑は次の通り。
――今の心境は。まちをどう変えたいか。
使命感がずしりと肩にのしかかる。やる気いっぱい。厳しい財政に対し、町民が安心できるようすぐに取り掛かる。
――まちの体質をどう思うか。
このまちは良いものがたくさんあるので、売り方について変える必要がある。役場も町内の商店も、町民を住民というのではなく、「お客さま」という意識をもつ必要がある。また、「しがらみ」での閉塞感も漂う。対立候補の応援企業への報復などは一切しない。
――閉塞感の原因は。
役場と商工会議所、役場と金融機関など各関係機関との仲たがい。解消を目指したい。
――前町長に対しては。
登庁前、寄ってきたが留守だった。何度かあいさつしようとしたができなかった。
――入札委員会がほとんど開かれてなかった実態、談合体質については。
チェック機能を考えながら、談合ができないような体質にしたい。それでも、談合があれば、役場としても出入り禁止を含めて検討する。
――役場の雰囲気をどう感じたか。副町長の登用については。
みんなまじめで素晴らしい職員ばかり。(副町長は)急がず、職員の中から指名したい。職員全員に原稿用紙2枚に自筆で「これからの森町のあるべき姿」の提出を求めた。幹部に無記名で指名してもらうことも検討している。外部からの登用は考えていない。職員には「町民はお客さま」ということを伝えた。笑顔での対応や広い待合いスペースも設けてほしいと指摘した。
――町民へ一言。
明るいまちにしたい。だが、町長一人ではできないので、町民にもよい町にするため協力をお願いしたい。
提供 - 函館新聞社
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