函高専が文科省支援対象に

 函館工業高等専門学校(函館高専、長谷川淳校長)と、青森県の八戸高専が共同申請したものづくり技術者育成に関するプログラムが、20日までに文部科学省の支援対象に選ばれた。道南、青森県の企業ニーズを両高専で共有し、高専OBの技術者退職者の指導協力を受けながら、学生らが研究に取り組む内容。両高専ではより幅広い地域貢献や実践的な人材育成を目指す。

 文科省の事業は「産学連携による実践型人材育成事業〜ものづくり技術者育成」。地域や産業界と連携した実習と講義を組み合わせた教育プログラムの開発・実施を通じ、ものづくり技術者を育成する目的で昨年度から実施している。今年は全国から53件の申請があり、審査の結果、両高専の共同申請を含め3大学と1高専の5件が採択された。この5件は本年度から3年間、年間1500万円程度の財政支援が受けられる。

 函館高専などのプロジェクトは「函八連携による道南―青森圏の総合的ものづくり人材育成」。道南、青森の地場中小企業ニーズに対し、両高専がカリキュラムなどさまざまな方策を使って解決を目指す。その際、全国にいる両高専OB人材を活用し、パソコンネットワークなどを利用する既存の「e―ラーニング」や、今後導入する「Web会議システム」などを通じてアドバイスを受け、技術や知識の伝承を図る。若手企業人の参加や、同校教員の技術研修による教育スキルの向上も視野に入れている。

 函館高専では昨年度から2年間、退職技術者と一緒に専攻科学生がものづくりに挑戦するキャリア教育の推進に取り組んできた。20日、函館市戸倉町の同校で行われた記者会見で、長谷川校長は「これまで独自に取り組んできた活動成果をさらに高度化させ、八戸高専と一緒に大きな力とし、全国の高専へ発展させたい」と話した。

update 2008/10/21 09:31
提供 - 函館新聞社


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