木村さん「書道」全国出場…西高では3年連続 別の作品も「書の甲子園」で準大賞

 函館西高校書道部(福澤亜耶部長、部員9人)の2年\生、木村昌代副部長(17)の作品が、来年8月に三重県で開かれる第33回全国高校総合文化祭書道部門の本道の出品枠15点の中に選ばれた。道南では唯一で、同校書道部員の全国出場は3年連続となる。木村さんは別の作品でも、全国の高校生が参加し「書の甲子園」とされる第17回国際高校生選抜書展(9月、財団法人毎日書道会など主催)で3位に相当する準大賞に輝いた。相次いで高い評価を受け、木村さんは「すごく驚いた。今後も勉強して良い作品を書きたい」と喜んでいる。

 書道の高文連全道大会は10月7―10日に帯広で開かれた。各地区から出品された700点中、1、2年生の作品が全国大会への審査対象となり、うち15点が選ばれた。

 木村さんは中国・唐時代の書家、顔真卿(がんしんけい)の行書「争坐位稿(そうざいこう)」の一部分を力強い臨書で表した。1年生の時からこの作品に取り組んでおり、今回の出品作は春から何度も繰り返して書き、納得できる作品に仕上げた。「最後まで集中できず詰めの甘さが課題だった」と振り返り、「一緒に頑張った他の書道部員から学ぶことも多かった」と感謝する。

 書の甲子園には国内から約1万4800点が集まり、上位2賞の12人に次ぎ、準大賞は20人が輝いた。木村さんは、文字にこだわらず墨や空間で表現する前衛的な書道法「墨象(ぼくしょう)」に初挑戦。「海濤(かいとう)」と名付けた作品は、全紙サイズの半紙に「大波のイメージをぶつけた」という。

 さらに木村さんは第55回函館書藝社展の一般公募部門で函館新聞社賞も獲得し、「今後はゆったりしたおおらかな作風や墨象のジャンルにももっと挑戦したい」と意気込んでいる。

 同部顧問の松岡篤志教諭(50)は「ただ黙々と書き続けた努力が今回の結果につながった」と評価している。

update 2008/10/21 09:31
提供 - 函館新聞社


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