アンテナ改修 最大8割補助…地デジ難視聴 旧4町村地域

 函館市は、地上デジタル放送の市内の難視聴地域に設置する共同受信アンテナ改修に対し最大8割を補助することを決めた。2004年に合併した戸井、恵山、椴法華、南茅部の旧4町村地域に難視聴地域が多いことから、市内で情報格差を生じさせないための措置だ。道内自治体で独自の補助は例がない。市の負担分は概算で約4300万円。一部に合併特例債の利用を見込んでいる。10月下旬から4地域で行う地域審議会で報告する。

 テレビを見続けるには、11年7月にアナログ放送が終わる前に、今後採用される方式のデジタル放送に対応するようアンテナを改修する必要がある。旧函館市内にある住宅ではテレビ局が函館山に設置したアンテナからの電波を受信できるため問題はないが、戸井の汐首岬から恵山、椴法華の全域、南茅部の古部には電波が届かず、難視聴地域となっている。

 現在これらの各地域では、NHK以外のテレビ番組を見られない場合は「自主共聴アンテナ」を、すべてのテレビ番組が視聴できない場合は「NHK共聴アンテナ」を標高の高い場所に設置し、ケーブルで各家庭につないでいる。毎年各共同受信組合に納められる利用料で、保守管理をまかなっている。

 これら難視聴地域の自主共聴には補修費に対して国の補助が最大5割受けられるが、残りは各組合が負担しなければならない。NHK共聴には補助金は適用されない。旧4町村地域のアンテナ数は、自主共聴が10施設、NHK共聴が6施設あり、約2500世帯分の受信をまかなっている。

 市は06年度、これらのアンテナ改修にかかる費用を調査。この調査に基づき、国の補助分を除いた住民負担の最大8割までを補助することを決定した。補助金が適用されるのは地デジ視聴に必要な最小限の設備のみで、改修は09―11年度の3カ年かけて行われる見込み。

 道総合通信局は「道内の自治体がこのような独自の補助をするのは初めて聞いたし、全国的にも珍しい」と話している。

update 2008/10/19 16:10
提供 - 函館新聞社


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