森町長選、混戦のまま終盤へ
【森】前町長の辞職に伴う森町長選挙は16日、選挙戦を折り返した。いずれも無所属新人の前町議・松田兼宗氏(52)、前副町長・阿部真次氏(66)、会社役員・佐藤克男氏(58)=届け出順=の3氏が横一線で並び、混戦のまま終盤に突入する。3候補とも遊説をはじめ総決起集会や街頭演説などで知名度や政策の浸透を図る。
松田氏は過去2回の町長選で築いた基盤を強化し、一層の支持拡大を図る。伊藤秀信後援会長は「特定の団体から推薦を受けず、一人一人の町民の声を背に立候補した。町民の期待は大きく2年前とは雲泥の差。町民の真意を問う選挙」と手応えを語る。演説会とボランティアによる草の根選挙で攻勢を強め、女性への指示拡大を狙う。
阿部氏は漁協や農協、町内会などから推薦を得た。選対幹部は「町財政の健全化対策を、手持ちの資料を生かしながら説明し、理解を得ている」とし、「前町長や町政の継続ではなく、阿部カラーを出してほしい、という町民の声が強い」と独自色を打ち出すことでさらに幅広い層への食い込みを図る。17日午後6時には町公民館で総決起集会を開き、気勢を上げる。
佐藤氏は出馬が他候補より遅れ、戦対は「弱点は知名度不足」と語る。しかし、告示前に約20回開いたお茶懇や総決起集会、候補者公開討論会などで克服。向中野貴夫後援会長は「一度会って話を聞けば、候補の主張や魅力が分かってもらえる。日に日に確かな手応えを感じる」と話し、陣営は上げ潮ムード。民間の発想や人材育成などの主張が受け入れられ、女性層に支持を広げている。
今回の選挙では役場職員の組合組織「森町職員労働組合」が自主投票に回り、職員票の取り込みも勝敗を握るカギとなりそうだ。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。