古代米を収穫 初の自然乾燥…今年は豊作

 【福島】福島町の新特産品候補として期待される古代米(紫黒米)の収穫が15日、同町三岳の水田で始まった。青空の下、黄金色に輝く稲穂を刈り取り、「ぼうずがけ」と呼ばれる木のくいに束を重ねて自然乾燥する作業を初めて行った。

 自然乾燥は農家や町職員ら約20人が午前9時から午後4時ごろまで取り組み、「昔ながらの乾燥は体力勝負だ」「いい運動になる」などと話しながら汗を流した。日光と風を浴びさせるこの自然乾燥は東北地方で盛んに行われている手法で、機械乾燥よりもコメの味を引き立てるという。

 栄養価が高く健康食として注目される古代米は、地元農家と町、渡島農業改良普及センター渡島南部支所などが3年計画で試験栽培中。初年度の昨年は天候不良で、実が入らない不稔(ふねん)に見舞われ、120キロの収穫量にとどまった。今年は作付け面積を3倍の60アールに拡大。天候に恵まれ、三岳と千軒地区の水田からは1―1.5トンの収穫が見込まれる。農家の久野寿一さん(58)は「2年目にして豊作を迎えられたことがうれしい。これからも皆と協力して良いコメをつくっていきたい」と喜んでいる。

 15アール分が自然乾燥され、水分量が15%になるまで約1週間続けられる。古代米は、地域の朝市や家庭料理発表会で登場する予定だ。

update 2008/10/16 13:20
提供 - 函館新聞社


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