町政立て直しを…森町長選告示

 【森】町発注工事をめぐる官製談合事件から発展した森町長選が14日、舌戦の火ぶたを切った。10期37年務めた前町長の逮捕、辞職という事態に、3候補は「公正、透明な町政」を訴える。告示前は「誰が町長になっても同じ」と冷めた町民の声も多かったが、選挙戦に入ると「この機会にはっきり意志を示さなければ、町は変わらない」と、意識にも変化が出てきた。

 選挙の大きな争点は、町政刷新と行財政改革。国保病院の経営健全化を含む行財政改革は各候補者とも公約の中で積極的な推進を掲げており、際立った差異は見られない。新たな森町づくりへの決意も、各候補は熱く訴える。

 常盤町の50代男性は「選挙の関心は高い。役場内には長期政権の弊害で、町長にものを言えない雰囲気が出来上がってしまった。町政をリセットして一から立て直しを図るためには、しがらみのない人材でなければ」と変化を求める。森川町の70代男性は「どれだけ住民の視点に立って政治を行うことができるかがポイント。(2005年に)森と砂原が合併して町の規模は大きくなったが、それを活用した有効な活性化策を打ち出してほしい」と町の実情に即した政策を期待する。

 一方、掛Wヲの50代女性は「どんなに素晴らしい公約を掲げても実行できなければ意味がない。厳しい財政状況の中で堅実な町政運営を任せられる人を選びたい」と、実行力や指導力を見極める。

 投票までわずか5日間の短期決戦。町の「出直し」がかかった大事な選挙であるという思いは、候補も有権者も同じだ。

update 2008/10/15 09:50
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです