函館・白石町の川島さんの畑でプルーン
函館市白石町に住む農業、川島ユキさん(82)の畑でこのほど、プルーンが初めて大量に実を付けた。プルーンは3年前、「地域の名所になれば」と、七飯町に住む日本花の会研究専門委員の浅利政俊さんや地域住民らの協力で植え、愛情掛けて育てた。浅利さんによると、プルーン栽培は七飯町などで盛んだが、函館市内では珍しいという。今年は甘酸っぱく良質な実が約120個も収穫でき、川島さんは「毎年の楽しみ。これからもたくさん植えたい」と喜んでいる。
川島さん宅の近くには、数種類の八重桜が咲き誇るサクラの名所がある。川島さんは2006年、「実のなる木を植えて地域の憩いの場所にしては」との浅利さんの提案を受け、「シュガープルーン」と「スタンレイ」の2品種の苗10本を自宅近くの畑に植えた。その後、近所に住む親せきの近睦夫さん(53)や友人の吉野トシさん(89)らの協力でせん定や草取り、肥料やりなど手入れを続け、成長を見守ってきた。
苗木は2メートル以上になり、シュガープルーン3本が9月ごろ収穫期を迎えた。自分たちも味わったり、川島さんの孫にも試食させて楽しんだという。
川島さんの二女美恵子さん(56)は「実が付いた時は母も私も感激。子どもや地域住民が楽しめる場所になれば」と笑顔。吉野さんは「ちょっと甘酸っぱくておいしかった。プルーン狩りの名所に育てば」と期待を込める。
栽培のアドバイスを続ける浅利さんは「今年は好天に恵まれ、小粒だが味も良い。育てる川島さんたちの心の励みにもなり、健康的で夢がある果物だ」と話す。
川島さんの畑にはブルーベリーも植えられており、来年はさらにさまざまな実が楽しめそうだ。川島さんは「いろいろな人の協力でこれからも育てたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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