書家金子鴎亭の功績をたたえる石碑群お披露目
【松前】松前出身で日本を代表する書家金子鴎亭(1906―2001年)の生誕100年を祝い、功績をたたえる記念式典が12日、松前町西館の観光施設松前藩屋敷近くで行われた。鴎亭の書などが刻まれた石碑群がお披露目され、書を通じた地域振興を誓った。
鴎亭の孫金子大蔵さん(東京在住)ら道内外の書道関係者約600人が出席した。約1ヘクタールの一帯には、84基が並ぶ石碑公園「北鴎碑林(ほくおうひりん)」が完成。鴎亭の書が刻まれた13基と著名書家の作品71基が並ぶ国内最大の石碑群が誕生した。
式典は松前中吹奏楽部の演奏で幕開け。鴎亭の銅像の前で前田一男町長らがテープカットし、町内の3保育所の園児117人が風船を空高く飛ばし、愛らしい演出で花を添えた。
前田一男町長は「松前は町民一丸となった各種文化事業で書に親しむ活動を進めている。その中で金子先生の生誕100年を祝えることがうれしい。この石碑群を大切にし、書が持つ魅力で地域を盛り上げていきたい」とあいさつ。佐藤俊夫道副知事らが祝辞を述べた。
函館市から参加した会社員金谷淳美(あつみ)さん(24)は「美しい景色の中でゆっくり歩きながら石碑の素晴らしさを感じることが出来た。春にまた来たい」と声を弾ませていた。
石碑公園は松前藩屋敷の駐車場北側にある。
提供 - 函館新聞社
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