障害者の暮らし話し合う

 さまざまな障害者の地域での現状や課題を考える「障がいがあっても暮らしやすい街づくりタウンミーティングin道南」が12日、道教育大函館校で開かれ、行政担当者やNPO法人のメンバーらが市民を交えて意見交換した。

 函館市内のNPO法人全国精神障がい者地域生活支援センター(能登正勝理事長)の主催。精神、知的、身体障害者らの立場に理解を深めてもらい、地域で暮らしやすい環境づくりへの活路を探ろうと、この日はパネリスト8人のほか、障害者を含めた市民約70人が参加した。

 厚労省社会保障審議会障害者部会委員を務める広田和子さんは「全国の精神病棟にいる35万3000人の入院患者のうち、15万人は不必要な長期の社会的入院を迫られている。これはもう一つの拉致だ」と強調し、地域ぐるみの自立支援の必要性を訴えた。

 参加者からは「障害者について学校教育の現状は」「函館は交通バリアフリーが遅れている」などの質問や指摘が相次ぎ、終了予定時間を超えるほど白熱した議論を展開した。11日夜には市内のベルクラシック函館で前夜祭を兼ねた「感謝の集い」が開かれ、能登理事長から支援者に感謝状が贈られたほか、函館社会福祉介護学院(美原1)を運営するマイエルフ(吉田正樹代表)から授業で使われていた車いす2台が同法人に寄贈された。

update 2008/10/13 09:25
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです