竜巻 住宅など被害…江差

 【江差】11日午前1時ごろ、江差町の南浜町から南が丘、円山にかけて発生した突風で、建物の屋根や車庫が吹き飛ばされる被害が発生した。人的被害はなかった。被害は海岸沿いから東側の丘陵地帯まで約1キロにわたり帯状に分布。函館海洋気象台は同日、「現地調査の結果、竜巻と推定される」と発表した。

 同気象台は11日、職員3人を現地に派遣して現地調査を実施。被害は長さ約700メートル、幅100メートルの帯状に分布し、被害から推定した風向に回転を示す部分があったことなどから竜巻と推定した。町内では午前零時43分、瞬間最大風速20・2メートルを観測した。

 被害が発生した時間帯には、現場周辺は激しい雷雨とひょうに見舞われた。円山地区の住民は「ゴーという大きな音が遠くから迫ってきた。激しい衝撃波が家にぶつかるのを感じた」話す。同小学校付近に住む女性も「雨や風とは違う地鳴りのような音がした。風雨や雷光が激しく恐怖を感じた」と語る。

 江差町や江差署、同気象台によると、南浜町、南が丘、円山にかけての地域では、警察官などの公務員住宅2棟を含む4棟で屋根が破損。6棟で窓ガラスが割れるなどの被害があったほか、車庫や物置など8棟が倒壊したり、屋根や外壁が吹き飛ばされた。現場付近に駐車していた車8台も窓ガラスが割れるなどの被害を受けた。

 被害は日本海に面した南浜町から南が丘を経て、東側の丘陵地帯に駆け上がるような形で分布。南浜町では、教職員住宅の屋根が東側に約500メートル離れた地点まで吹き飛んだほか、町立南が丘小学校周辺でも、複数の木造物置が地面から浮き上がったり、転倒して町道をふさいでいた。

 檜山管内では2006年11月9日に奥尻町で竜巻が発生。突風で建物約25棟が屋根を吹き飛ばされるなどの被害があった。

update 2008/10/12 10:41
提供 - 函館新聞社


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