頂狼飯店料理長の花田さん「中国料理世界大会」へ
中国料理店「頂狼(ちょうろう)飯店」(函館市山の手2)の料理長花田勝彦さん(34)が、17日から中国・北京市で開かれる「第6回中国料理世界大会」に日本代表の一員として出場する。海外での中華料理の国際大会出場は道内初で、相手は世界で腕を振るう一流シェフばかり。花田さんは「これまで培ってきた中国料理への思いを最高の料理で表現したい」と意気込んでいる。 大会は世界各国の中華料理関係団体で組織する連合会(本部・北京)の主催。4年に一度の開催から「中華料理のオリンピック」と呼ばれている。前回大会は本場中国はもちろん、アメリカやシンガポール、ドイツなど世界16の国と地域から86チーム、507人が参加した。
花田さんは5月に東京で行われた「第7回青年調理士のための全日本中国料理コンクール」の熱菜・畜禽(ちくきん)部門で優勝し、世界大会出場に白羽の矢が立った。今回は日本から3人一組で2チームが臨み、花田さんは魚介類や肉類を使い、1時間半の制限時間内に2皿を仕上げる熱菜の部を担当する。
ただ、「正直、辞退しようかと思った」と花田さん。今大会から主材料を大会前日に抽選で決める“ブラックボックス方式”が採用されたためだ。事前準備もままならず、料理人の真の技術力や現場での応用力が試される。「あらゆる調理器具や調味料を持参する。まるで厨房(ちゅうぼう)ごと移動するようなもの」と笑う。
日本代表は4年前に広州で開かれた世界大会でも、団体・個人とも金賞を勝ち取る好成績を挙げている。最高賞の特金賞(プラチナメダル)を獲得すれば日本人初の快挙となり、関係者の期待もプレッシャーとなって重くのしかかる。花田さんは「最初で最後のチャンスかもしれない。燃え尽きて灰になってもいいくらいの気持ちで挑みたい」と健闘を誓う。
提供 - 函館新聞社
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