懐かしの作品一堂に…的場中で絵画など寄贈された26点展示
函館的場中学校(本間秀昭校長、生徒396人)で9日、これまで寄贈された絵画や書など26点を展示し、一般に開放する「ふれあい美術展」が始まった。同校元教員やゆかりのある画家などの多彩な作品を一堂に集めた初めての試み。地域住民らに学校に足を運ぶきっかけにしてもらうのが狙いだ。16日まで。
同校は創立から72年間の歴史があり、校長室や図書室などに多数の寄贈作品がある。今回、周辺に住む同校卒業生や住民らに懐かしんでもらおうと、作品を1カ所に集めて開放することにした。生徒らも普段見る機会のない作品も多く、本物の芸術に触れてもらうのも目的となっている。
会場の図書室には大小さまざまな作品がずらり。函館出身の洋画家田辺三重松さんの「静物」、同校元教員で画家の佐野忠男さんの「春のトラピスト」、安井孝さんの「あじさい」など個性あふれる油絵のほか、地元在住の切り絵画家道辻研辻智さんが同校の中央玄関をモチーフにして仕上げた切り絵などが並ぶ。現在も地域ボランティアとして同校の心の相談員活動を行う画家の丸山恵三さんの油絵「夏の故郷」もあり、来場者の目を楽しませている。
本間校長は「卒業生や同窓会生らにぜひ来てもらい、当時を思い出してほしい。地域の学校にこうした文化財があることも知ってもらえれば」と話している。一般開放時間は午後3時―同4時半まで。
提供 - 函館新聞社
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