3氏、町政持論交わす…森町長選で公開討論会
【森】競売入札妨害(談合)罪で逮捕、起訴された前町長辞職に伴う森町長選挙(14日告示、19日投開票)を前に、立候補予定者による公開討論会が8日夜、町公民館で開かれた。元副町長・阿部真次氏(66)、会社経営・佐藤克男氏(58)、元町議・松田兼宗氏(52)=五十音順、いずれも新人=の3人が町政の方針や展望を述べた。
討論会は森青年会議所(阿部剛士理事長)の主催。NPO法人リンカーンフォーラム北海道山下浩代表理事がコーディネーターを務め、約2時間にわたり、各氏の主張、ディスカッションを展開した。
収入役や副町長などを歴任した阿部氏は41年間の行政経験をアピールし、緊急課題に国保病院運営の健全化をはじめ、保健、医療、福祉の充実を挙げ「町民とともに考え、限られた財政の中で新しい道を切り開いていきたい」とした。
高校卒業まで、森町で過ごした佐藤氏は「さびれていく森町を元気にしたい」と経営者、ビジネスマンとしての経験を生かした独自の理論を展開。「Made in 森」を全国にアピールし、産業の活性化を図り、若い人に夢と希望を与えたいと力を込めた。
松田氏は一連の疑惑を受け、「37年間のしがらみを断ち切るとき」とし「失われた信頼と名誉を取り戻すため、まずは役場と町政の改革を行う」と強調。財政再建や農業・漁業と商業間の交流、連携、官民一体となった取り組み、道の駅の活用などを訴えた。
討論会では一連の事件ついても話題に上り、阿部氏は「裁判結果を冷静に見るべき」とする一方、佐藤氏と松田氏は「原因は長期政権の弊害」と指摘し、共に2期または3期での町長交代を主張。旧砂原町との合併成果や上水道のインフラ整備など、町民生活に根ざした政策についても各氏が持論を交わした。
会場には予想を300人近く上回る約1000人が来場。約130人の立ち見など町民の関心の高さをうかがわせた。
提供 - 函館新聞社
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