O157で70代男性が死亡
函館市内の高齢者向け下宿施設で9月下旬から腸管出血性大腸菌O157の集団感染があり、70代の男性が5日、死亡した。市立函館保健所が6日発表した。市内で同大腸菌感染症による死者が出たのは初めて。道保健福祉部によると、全道では2005年6月に浦河保健所管内の介護保険施設で起きた集団感染で4人が亡くなって以来。
函館保健所によると、亡くなった男性は9月20日に下痢や発熱などを発症し、入院した医療機関から10月1日、O157の届け出があった。同じ施設に入居する80代の女性も9月25日に発症し、そのほか80代から100歳までの女性入居者3人が無症状の感染者と確認された。
同保健所の山田隆良所長は「持病もあり、徐々に悪化していった。発症の間隔が開いていることから食事が原因とは考えにくいが、感染経路は不明。別の80代女性の症状は安定している」と述べた。
高齢者向け下宿は許認可が必要な福祉施設とは違う。高齢者の生活の場を3食付きで提供し、入居者は身体状況によって介護保険サービスを受けている。市内で増加傾向にあり、同保健所で15施設程度を把握しているという。集団感染した施設には12人の入居者がいた。
同保健所は下宿を運営する法人に消毒や手洗いの励行などを指導。山田所長と田中俊弘参事は「感染症を防ぐ保健所として、同じような施設にどのような指導をしていくかを検討したい」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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