振り込め詐欺の被害急増
振り込め詐欺の被害が全国的に急増している。道警函館方面方面本部管内では今年、9月末までに45件、約6600万円の被害を認知しているが、昨年の18件、2040万円を上回る最悪のペースだ。警察庁では10月を振り込め詐欺撲滅のための強化推進期間として、全国的に取り締まりや被害防止活動を強化。管内でも私服警察官による金融機関の警戒や、各種啓発活動で被害に遭わないよう市民に注意を呼び掛けている。
道内では9月末までに446件、5億782万円の被害が発生。親族をかたり、窮状を助けてほしいとだます「おれおれ詐欺」が137件と依然として多いほか、「融資保証金詐欺」が131件、「還付金詐欺」が122件、「架空請求詐欺」が56件と急増。いずれも巧妙に市民の不安をあおったり、甘い言葉で金融機関などに誘い込む卑劣な手口だ。
函館中央署管内では25件、約3600万円の被害を認知。函館西署管内でも11件、約1665万円の届け出があった。実際には警察に届け出ていないケースや、被害に気付いていない場合もあり、被害は氷山の一角とみられる。
道警函本生活安全課では管内の金融機関に呼び掛け、現金自動預払機(ATM)周辺での携帯電話の使用自粛を求めたり、水際で被害を食い止めるため、金融機関職員に対する意識啓発に取り組んでいる。既に私服警察官などを各機関に派遣するなど警戒を強めているが、15日には全国一斉の警戒集中日として、被害撲滅に努める方針だ。
同課は、被害に遭わないために「電話の相手が誰なのかを必ず身内に確認すること。相手が『急いでいる』と言っても、一人で考え、その日のうちに決して振り込まないことが大切」とし、「疑わしい電話があったら、まずは警察に連絡を」としている。
提供 - 函館新聞社
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