連絡船の思い出語る…歴史講座
函館市中央図書館(五稜郭町26)で5日、本年度第3回の歴史講座が開かれた。講師には、1988年3月13日に函館から青函連絡船の最終便となった羊蹄丸で事務長を勤めた藤沢増一さん(73)が招かれ、かつての思い出を熱く語った。
講演のテーマは「青函連絡船終航20年・最終運航の日」。藤沢さんは、国鉄へ入社早々に洞爺丸台風で行方不明になった人の捜索を担ったことや、船上結婚式が行われたことなどのエピソードを披露し、「悲喜こもごもの歴史を連絡船が生み出したのは、函館市民の宝」と述べた。
最終運航時の心境については「最後の思い出を作ろうとする乗客に、精一杯のサービスを提供するため、思いにふけっていられなかった」と説明。会場に詰め掛けた約90人の受講者に対し「青函連絡船が80年間にわたって刻んできた産業遺産を語り継ぐため、若い人に伝えてほしい」と呼び掛けた。
講演後には、羊蹄丸が最後の航海をした時の映像が流され、受講者は懐かしい姿を感慨深げに見つめていた。
update 2008/10/6 14:16
提供 - 函館新聞社
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