精神障がい者回復者クラブ「和の会」設立10周年記念講演会
【七飯】精神障がい者回復者クラブ「和(より)の会」の設立10周年記念講演会が4日、七飯文化センター(七飯町本町)で開かれた。日高管内浦河町から浦河赤十字病院の川村敏明医師と、同町の回復者施設「べてるの家」のメンバーを招き、講演とシンポジウムなどが行われた。
和の会は、七飯町地域支援センター(七飯町本町)で毎週活動を行っている回復者クラブで、今回の10周年記念講演会には、設立30周年を迎えた「べてるの家」とその活動を支えている川村医師をゲストに招いた。
川村医師は「物事を決める時は当事者も一緒になって話合うことが大切。べてるの家ではミーティングに重点を置き、当事者が自分の考えを伝えることができる環境作りを心がけている」と話した。
また、べてるの家と和の会のメンバー6人によるシンポジウムでは、当事者が「学生時代は不満が爆発すると、家族に暴力を振るってしまった」「つらいことがあると自分を傷つける行為を繰り返していた」と過去の症状を率直に語り、「友人も増えて仕事にもやりがいが出てきた」「離れてみて、初めて両親の大切さを感じた」など、現在の回復状況を報告。最後はメンバー同士がエールを交換しながら、会を締めくくった。
川村医師は「和の会も10周年を迎え、これからさらに飛躍してほしい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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