函館駅でバリアフリーボランティア、道内初の実証実験開始
道内では初の試みとなる「バリアフリーボランティアプロジェクト実証実験」が、4日からJR函館駅でスタートした。障害者や高齢者が公共交通機関を利用したり、観光ツアーなどに参加した際に、案内や介助を支援する活動。高校生から最高齢75歳までの計45人が、24日まで3週間にわたり交代で移動補助や荷物の運搬、道案内などさまざまなサポートを展開する。
国土交通省が2005年度からバリアフリーボランティア事業推進の目的で全国各地で実証実験を実施。北海道では、観光地として多くの旅行者が足を運び、市民によるボランティア活動が盛んな函館市が最初の対象地域に選ばれた。
活動開始前に行われた開始式では、道運輸局の荒川盛行計画調整官が「これからは心のバリアフリーが重要な時代。今回の実験結果が今後の効果的なボランティア活動につながるよう、優しい心を持って行動してほしい」とあいさつ。参加ボランティアを代表して、NPO法人スプリングボードユニティの折谷久美子代表が「函館を訪れる観光客が気持ちよく過ごせるように、心をこめたボランティアを行っていきます」と開始宣言した。
続いてメンバーは、ボランティアスタッフと書かれたオレンジのジャンパーを身に付け、さっそく活動を開始。最初は声をかけるタイミングなどに戸惑っていたが、時間を経過するにしたがって高齢者や障害者に積極的に手を差し伸べる姿も見られるように。北斗市から参加した増川直実さん(45)は「ボランティアには興味があったが、本格的に携わるのは初めて。不安も少なくないが、精いっぱい頑張りたい」と話していた。
ボランティアスタッフの募集は随時行っている。問い合わせは開発技術センター企画部地域政策研究室TEL011・271・3022。
提供 - 函館新聞社
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