日乃出清掃工場、事故米840キロを焼却

 全国の農政事務所で確認しているカビ発生の事故米240トンの焼却処分が3日、函館市の日乃出清掃工場など3道県5カ所で始まった。委託された同工場には同日、午前と午後に分け計840キロが廃棄された。同工場では6日に残り390キロを焼却する予定で、道農政事務所の南宏明消費流通課長は「消費者に不安をかけて申し訳ない。市場に流通しないよう速やかに処分したい」と語った。

 全国で処分される240トンは、最低限の輸入が義務付けられたミニマムアクセス米と国産米。函館で処理される計1230キロはいずれも2007年度に米国から輸入され、倉庫に保管中に何らかの原因でカビが発生したという。

 同工場には午前11時と午後3時に、420キロ(30キロ詰め14袋)ずつ搬入。袋を開けると青っぽいカビや黄色、褐色に変色した精米が確認された。農政事務所の職員2人が車両から降ろし投入口に廃棄。ベルトコンベヤーでごみピットに運ばれ、他の事業系廃棄物と一緒に焼却炉へ回された。

 道内では同日、小樽で270キロ、釧路でも60キロが焼却された。南課長によると、函館と苫小牧で残り480キロがあり、6日までに全量を処分する。道内で確認している事故品1650キロは全量がミニマムアクセス米で、04―06年度に契約し、05―07年度に輸入されたという。南課長は「カビの原因は特定できなかったが、これまで以上に(政府米の)管理に細心の注意を払いたい」と述べた。

 同日は茨城で120キロ、山口でも3624キロが焼却処分され、農水省は各自治体に委託するなどして全量の処分を急ぐ。

update 2008/10/4 13:16
提供 - 函館新聞社


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