市立函館保健所「いか踊り体操」考案
市立函館保健所の健康づくり推進室(辻喜久子室長)は「函館いか踊り」をベースにした健康体操「函館いか踊り体操」とストレッチ体操「函館いか踊り座(The)ストレッチ」を創作した。市民に圧倒的な知名度がある音楽に合わせてイカや海藻など海の生物の動きを模して体を動かすことで、幅広い年代が一緒に楽しく取り組めるように工夫した。12日に市総合保健センターで開催する「市民健康まつり」を皮切りに広く普及させ、市民の健康増進に役立てる。
同室の健康づくり推進事業の一環。幼児や高齢者の健康増進のほか、中高年のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策も視野にある。
同保健所内部のほか、市小学校長会、市幼児教育研究会、函館水産連合協議会、函館朝市協同組合連合会などの団体の協力を得て作成した。ストレッチや健康体操などの講座を主宰し、函館いか踊りの制作にも携った健康体操指導者の増野玲子さんが、基本となる動きを考案。これに各団体などの意見を反映させ、5月下旬から約4カ月かけて完成した。
音楽は通常よりも若干ゆっくりとしたペースとし、1回当たり約5分の体操向きの長さにした。全体として、イカや海の揺らぎ、海藻などの動きを表現する動作が多く、自分が持つイメージで自由に体を動かす場面もある。
体操は14の動きを組み合わせた。体をたたいてほぐすリラックスさせる動きのほか、筋トレやストレッチ、スクワットなどを随所にちりばめた。ストレッチは座位で、動きは24種類。どちらも軽快な音楽に合わせて動き、気が付くと自然と体操できている。
増野さんは「ほかの人と無理に動きをそろえず気軽な気持ちでやって」と話し、「有酸素運動なので筋肉が非常に伸びる。この体操をしてから運動すると良いです」と効用を説く。
同保健所では1、2日の両日、普及に向けて初めての所内練習を実施し、多くの職員が増野さんの指導に合わせて体を動かした。参加した保健師の加藤悦子さん(47)は、多少息を切らしながらも「初めてだが皆で楽しくできた。それほど難しくないので誰でもすぐに覚えられるのでは」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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