「ハコセン」新体制 財務体質改善図る

 民事再生手続き中の信販会社「ハコセン」(函館市五稜郭町、明道進社長)は1日、クレジットカード業道内大手の「ほくせん」(札幌)が出資して新設した子会社・ハコセンに全事業を譲渡し、新体制での営業を開始した。今後は事業向け融資を廃止するなど財務体質の改善を図り、2年目以降の黒字化を目指す。

 新ハコセンは、ほくせんが6月に5000万円を出資して設立。本社は同市千歳町9から五稜郭町32に移転し、新社長にはほくせんの明道進氏が就任した。金融機関の債務免除による益金処理のため、会社分割した旧ハコセンは2009年3月に清算する。

 明道社長や中村安雄専務ら新役員3人は同日、同本社で記者会見し、9月下旬に北洋銀行と北海道銀行を主幹事とするシンジケートローン契約を結んだことを発表。総額は短期・長期含め41億円で、今後の運転資金に充てるという。昨年11月の破たんの引き金となった事業向け融資は行わず、両社のカード管理システムを統合することで事務処理の効率化や人件費の削減を図る。

 新規航空会社エアトランセにハコセンが融資した約20億円の債権は放棄せず、引き続き回収を進めるという。一方、中村専務は「現段階で法的手続きは考えていない」とした上で、いまだ返済額が1割に満たないことも明らかにした。11年3月期までの中期経営計画によると、1年目の経常損益は1億5500万円の赤字だが、2年目は6100万円の黒字に転換する見込み。

update 2008/10/2 12:39
提供 - 函館新聞社


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