ソウル便一部運休…大韓航空
大韓航空函館支店(岸田茂支店長)は29日、定期路線の函館―ソウル(仁川)便について、10月28日から11月25日までの間、毎週火曜発着の計5往復10便を運休すると発表した。ウォン安で主力の韓国人利用客が減少し、燃油価格の高騰も相まって採算割れが続くため。12月以降の運航体制は11月末までに検討する。
函館―ソウル便は、大韓航空が新千歳―ソウル便に次ぐ道内2番目の定期路線として2006年6月に開設。現在は火、木、日曜の週3日、1往復ずつ運航している。就航2年目の平均搭乗率は1年目を上回る63・5%で、今年6月には過去最高の81・3%を記録した。
ウォン安に伴う韓国国内の景気低迷で、今年7、8月の繁忙期のソウル発便の搭乗率が50%台と不振。岸田支店長は「韓国人利用者が全体の8割以上を占めるため、ソウル発便が路線全体の生命線」と話す。慢性的な日本人客の利用低迷や、燃料高騰で採算ラインが上がっていることも影響したという。
今回運休する火曜発便は、ほかの曜日に比べて極端に利用が少なく、「搭乗率が1割台の便もあった」(岸田支店長)という。
函館市内のホテルで29日開かれた旅行会社向けの「プレゼンテーションセミナー」で岸田支店長が明らかにした。岸田支店長は「路線維持には官民一体となった取り組みが必要。新たな旅行商品の企画や函館発便の利用拡大に向け販促を強化したい」としている。
提供 - 函館新聞社
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