木直小5年生が大正神楽に挑戦
函館木直小学校(野呂孝俊校長、児童56人)の5年生14人が、10月4日の学芸会で発表しようと、地域の伝統芸能「木直大正神楽」に挑戦している。学年単位でこの郷土芸能を学び、学芸会で発表するのは同校として初の取り組み。後継者不足に悩む保存会のメンバーも練習に協力し、若手育成に期待を寄せている。
木直大正神楽は大正元年の1912年、木直に住む住民が青年の健全な活動と地域の娯楽を目的に、岩手県の南部神楽を練習したのが始まり。以来、地域の青年が踊りを受け継いでいる。現在は21―79歳の住民12人で保存会(尾上敏春会長)を組織し、木直神社の夏祭りや南茅部のひろめ祭りなどで公演するなど、住民にはなじみ深い郷土芸能だ。
今回、同校が地域学習の一環として企画し、保存会メンバーに講師を依頼した。練習は9月に入ってから始まり、メンバーが仕事を終えた午後6時ごろから約1時間、同校体育館などで行っている。
児童らは「鳥舞」「三番舞」「爺舞」の各一部分を特訓中。幼いころから踊りを見ているが、実際に体験するのは皆初めて。当初は慣れない動きや楽器の扱いに苦戦していたが、熱心に取り組んで1、2週間で覚えたという。
踊り手の松本芹香さん(11)は「いろいろな動きをするのが楽しい。間違えず、最後までしっかり踊りたい」とし、太鼓担当の本間海飛君(10)も「だんだん叩けるようになってうれしい」と話す。尾上会長(53)は「この経験がいつか生かされ、後継者になれば。本番も応援に行きたい」としている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。