本年度の函館市都市景観賞に「曽川邸」と「銀座天満つ」
函館市は、都市景観に配慮した優れた建物などを表彰する、本年度の市都市景観賞を発表した。同市船見町13の一般住宅「曽川邸」と、同市末広町7のそば店「銀座天満つ」の2件が選ばれ、10月3日に市役所で表彰式が行われる。
曽川邸は2006年に「技建」(北斗市久根別5)による設計、施工の下で改築。函館港を一望できる坂の上にそびえる木造2階建てで、異国情緒漂う町並みの中、和風建築物の象徴とも言える造りが特徴だ。
「銀座天満つ」は、自営業駒谷啓一郎さんがデザイン、山田建設(函館市赤川1)が設計、ヤマテン建設(同市桔梗1)が施工を分担。07年11月末に完成し、新築にもかかわらず周囲の古い建物群にマッチしており、所有者の町並みに対するこだわりが表れている。
同賞は、1989―94年度に西部地区歴史的景観賞として実施してきたが、条例の改正に伴って名称を改め、それまでの西部地区限定から市内全域に変更。5年以内に新築・改築し、周辺環境に調和したデザイン、歴史的な建築様式の継承といった基準を満たす建物、または都市景観の形成にかかわる活動を3年以上続け、その実践や貢献度が」認められる団体・個人を対象に、95―07年度まで32件を選定してきた。
14回目となる本年度は、239件の応募があり、重複分や受賞歴のある建物などを除く39件を選考対象とした。有識者らでつくる選考委員会(委員長・岡本誠公立はこだて未来大教授、委員7人)が書類審査、現地審査を行った上で決定した。
提供 - 函館新聞社
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