デジタル機器に予算の半分…はこだてっ子水産体験学習

 函館市が昨年度から実施している「はこだてっ子水産・海洋体験学習」で、昨年度の事業費250万円のうち、半分に当たる126万円が学校のデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、デジタルハイビジョン液晶テレビなどの購入費に充てられていたことが、このほど開かれた市議会決算特別委員会で分かった。

 同事業は、西尾正範市長が「水族館」に代わるソフト事業として打ち出した。合併4地域と旧市内地域の子供たちが新市の魅力である『海』に親しみ、触れ合う事業。

 質問で明らかにした金沢浩幸氏(新生クラブ)は「事業の目的はいいが、9校すべてでデジタル機器を購入している。こうした機会にしか購入できないのであれば、デジタル機器購入の別予算を付けたらどうか」と疑問を述べた。

 市教委は、デジカメは前浜での交流活動や水産施設の様子などを記録し、効果的に学習に活用され、デジタルテレビは市内近郊に生息する海洋生物のDVD観賞など、海への興味や関心を広げる活動に使われていることを説明。「備品購入の支出が多いが、事業の目的との整合性は図られているととらえている」と理解を求めた。

 金沢氏はまた、同じく西尾正範市長の公約でスタートした、学校長の裁量で特色ある教育を目指す「知恵の予算」で、昨年度は小学校46校中17校、中学校27校中8校が「図書購入」に充てていることを指摘。読書活動の重要性を認めた上で「図書が足りなければ、別に図書購入予算を付け、知恵の予算は別な活用をすべきだ」と指摘した。別の議員からは「これが本当に西尾市長の言う“知恵”だろうか」との声もある。

 「知恵の予算」は当初、学校に一律100万円を予定していたが、初年度となる2007年度は学校の規模に応じて100万円、80万円、60万円を配分し、総額5600万円の予算となった。本年度も5640万円を計上している。

update 2008/9/28 15:29
提供 - 函館新聞社


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