粉じんが異常燃焼か…科学肥料工場

 函館市北浜町の化学肥料工場「北海道サンアグロ函館工場」で25日に起きた火災で、市消防本部は消防車など17台を現場に向かわせ、通報から約45分後の午後3時10分ごろに消し止めた。出火した電気集じん機の排気筒は煙突ではなく、白い煙のように見える水蒸気を排出させる装置で、普段火の気はないという。集じん機内部の粉じんなどが何らかの原因で異常燃焼を起こしたとみて、函館西署などが詳しい原因を調べている。

 調べによると、出火した電気集じん機は、肥料製造の過程で発生するちりなどの不純物を内部で取り除き、水蒸気のみを外部に排出する装置。繊維強化プラスチック(FRP)製で地上約36メートル。集じん機本体と長さ約18メートル、直径1.2メートルの排気筒で構成されている。本体装置内の電極に電圧をかけて不要物を付着させる仕組みで、通常は常時稼働しているが、同日午前11時から内部洗浄のために電源を落としていたという。

 電気集じん機と肥料を乾燥させる建物を結ぶFRP製のダクト部分には損傷はないため、集じん機本体の内部で出火し、排気筒を伝って上部から炎が吹き出たとみられる。火は排気筒の上部約10メートル付近からも吹き出し、一部が溶け落ちた。

 同署は消火活動支援のため、同日午後2時半すぎから同3時20分ごろまで、国道227号の一部区間(同市港町1―同北浜町5付近)などに交通規制をかけ、pァ瓧蕕Δ・ぁ砲垢觴屬覇仔使ヾ枩崟鄒・覆匹・貉・・臀詑擇箸覆辰拭」

 同社付近の食品工場で働く男性(47)は「普段は白い煙(水蒸気)が出ていたのに黒い煙が上がっているので見ていたら、突然ガスバーナーのような炎が吹き出した。10分後ぐらいに上部が折れたようだ」とし、同町内の主婦(70)は「50年以上工場そばにすんでいるがこんなことは初めて。もし肥料に延焼したら大変なことになっていた」と不安そうに話していた。

update 2008/9/26 12:03
提供 - 函館新聞社


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