学校給食でも事故米か…2市8町健康被害報告なし

 函館市や北斗市など渡島、桧山管内の2市8町の学校給食で2003―07年度、カビの生えた事故米が混入した可能性のある原料を使った厚焼き卵が提供されていたことが、函館新聞社の調べで24日分かった。これまでに児童・生徒から健康被害の情報は寄せられていないという。

 対象食品は島田化学工業(新潟県)が汚染された事故米を使って製造した可能性のある米でんぷんを使い、「すぐる食品」(東京)が加工した厚焼き卵数種類。すぐる食品から同日までに、自主回収を知らせるファクスが届いて判明した。各教委や給食センターなどによると、少なくとも函館、北斗、七飯、知内、森、八雲、長万部、乙部、今金、せたなの学校給食に道南の業者を通じて納入されていた。

 使用状況は、函館は戸井の小・中学校4校で06年5月19日に440食、07年12月19日に430食、南茅部の小・中6校で07年12月19日に650食。北斗は旧上磯地区の小・中11校で04年1月―06年11月の8回延べ2万1440食、旧大野地区の小・中5校で05年1月―06年11月の5回延べ5450食。

 知内(小・中計6校)は05年10月22日に620食、06年10月13日に590食。乙部は06年11月に470食、同年12月に112食。今金は03年11月―08年2月の7回延べ714食など。このほか、七飯町は03年11月―07年11月の5回にわたり提供していることが分かっており、数量などは確認中。森町教委も「07年に対象食品の提供があった」としている。

 函館市教委保健給食課は「原材料を確認しながら安心・安全な食材を選んでいるが、加工品の原料までは確認し切れない。業者やメーカーに可能な限り情報提供を呼び掛けたい」とし、北斗市の澤村静夫共同調理場所長は「由々しきことと受けとめている。業者側には厳重な注意や自主管理態勢の検査を求めたい」と話している。

 すぐる食品の担当者は「(汚染米の混入は)断定ではなく、疑いがあるとのことで自主回収している。万が一原料にカビが付着していても、遠心分離器の作業過程で付着物は除去される上、熱処理を加えているので、菌が残留することはほぼゼロに近い」と説明している。

update 2008/9/25 13:44
提供 - 函館新聞社


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