森町長選 事実上の選挙戦突入
【森】競売入札妨害(談合)罪で逮捕、起訴された湊美喜夫被告(79)の森町長辞職に伴う出直し町長選挙(10月14日告示、同19日投開票)は、立起を表明した3人が事務所開きを終え、事実上の選挙戦に突入。各陣営が水面下で激しいつばぜり合いを繰り広げている。
これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人で、五十音順に、元副町長・阿部真次氏(66)、会社経営・佐藤克男氏(58)、元町議・松田兼宗氏(52)。阿部氏は収入役や助役を歴任するなど、長年にわたる行政経験をアピール。佐藤氏と松田氏はともに町政刷新を訴え、10期37年務めた現職町長の逮捕、辞職を受けた「新しいまちづくり」を期待する声に応える。
18日に事務所開きした阿部氏は湊被告の長年の功績をたたえ、自身の行政経験から「苦しい財政でも、町民の皆さんがいかに安心して暮らしていけるか」と砂原地区の簡易水道や国保病院の健全化など従来の課題に引き続き取り組み、町民の声を耳を傾ける姿勢を示した。
21日に事務所開きをした佐藤氏は高校時代まで過ごした森町を「しがらみない公平なまちに刷新したい」と願う。経験や人脈を生かし古里の魅力を全国に発信する「森町のセールスマン」となる一方、高齢者を支え合うシステムや産業の活性化、移住促進など独自の提案を打ち出す。
同じく同日、事務所開きした松田氏は町長選3度目の挑戦。これまでの選挙戦でも訴え続けた「ガラス張りの役場、公平公正な行政」を改めて強調する。職員の意識改革や5―10年後を考えた投資の重要性、新しい特産物の開発など町に深く根ざした民間経営者として支援を訴える。
森青年会議所(阿部剛士理事長)は町長選立候補予定者3氏による「公開討論会」を10月8日午後6時半から、町公民館で開く。立候補予定者の声を直接聞き、有権者の町政への関心を高め、投票率向上に結びつける。
入場無料。問い合わせは森商工会議所TEL01374・2・2432。
提供 - 函館新聞社
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