ハンデの枠超え スポーツ楽しむ…ユニバーサルスポーツフェスタプレ大会
障害の有無や体力に関係なく、誰もがスポーツを楽しむイベント「ユニバーサルスポーツ市民フェスタ」のプレ大会(同フェスタ準備会など主催)が23日、道教育大附属函館小学校(函館市美原)で開かれた。市民ら約80人が計7競技を体験しながら交流を深め、競技終了後のフォーラムで来年の本大会成功を誓った。
障害者、健常者が同じ場所で楽しみを共有する「ユニバーサルデザイン」のスポーツ大会を開こうと、インクルーシブ友の会(島信一朗代表)や教育大函館校の学生4人で作る同準備会が今年3月から準備を進めている。プレ大会前には、障害者スポーツの体験会を随時開き、実施種目の選考を行った。
開会式では、島代表が「ユニバーサルスポーツはまだまだ発展する。函館から発信していこう」とあいさつ。前半は誰もが自由に参加できる体験競技が行われ、参加者は「風船バドミントン」や車いすの障害物競走「スラローム」、パラリンピックで脳性まひ疾患者の正式種目となっている「ボッチャ」などに挑戦した。
車いすバスケットボールチーム「函館ハダーズ」のメンバーが指導した「車いすバスケットボール」では、小学生らが車いすに乗ってシュート練習やミニゲームを楽しんでいた。同競技を体験した北斗大野小6年の坂野圭太君(12)と同小3年の夏実さん(9)の兄妹は「車いすからのシュートは難しかった。初めてだったけどおもしろかった」と話していた。
後半は視覚障害者向けの「フロアバレーボール」が行われ、参加者が2チームに分かれ、熱戦を展開。競技終了後にはフォーラムが開かれ、島代表が「1人でも多くの人が参加できる地域に根ざしたイベントにしていきたい。身の丈にあったことを継続していくことが大事」と、フェスタのあるべき姿を提起し、参加者も「一気に理想に近づけるのではなく段階を踏みながら地道に継続していくことが望ましいのでは」「市民へのアプローチをもう少し進めるべき」などの意見が寄せられた。
同準備会のメンバーで、同校3年の東谷理沙さん(21)は「地域の方や他大学の学生にも準備委のメンバーになってもらうよう呼び掛けていきたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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